PbTimes 情報誌

Microsoft Translate APIを使ってPHPで自動翻訳

2013/07/19

• API
• PHP
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PHPで自動翻訳する方法の紹介

概要

Microsoft Translate APIを使用して、PHPで自動翻訳する方法を紹介します。
文字列を翻訳したい時って、結構ありますよね。
いや、そんなにないですかね?(汗)

私は多言語対応のCMSを作った時に、この自動翻訳処理を実装しました。
自分で翻訳機能が作れたらよいのですが、そうもいかないですよね。
こんな大量の翻訳データなど、一個人じゃそう簡単につくれるものではありません。

そういったときにこの Microsoft Translator APIを活用します。
Microsoft Translator APIを使うことでとても簡単に自動翻訳ができるのです。

Microsoft Translator API v2では、AJAX・HTTP・SOAPの3種類のサービスがあります。
今回はこの中の、HTTPとSOAPのサービスを用いた2パターンを紹介します。

では実際に翻訳処理を作成します。

初めにこれらのAPIを使用する場合には、BingのApplication ID(AppID)を取得する必要があります。
AppIDは以下より取得できます。
Developer Center

また各処理の細かい内容は、こちらからご確認ください。

HTTPによる通信

Microsoft Translator APIのHTTPによる通信では、URLにAppID・翻訳するテキスト・翻訳元の言語・翻訳後の言語をGETで渡して接続するだけです。
Microsoft Translator APIのドキュメントをみると、なにやら難しいことが書いてあり複雑に思うかもしれませんが、実際はこんなに簡単なのです。

以下は、「てすと」という文字列を日本語から英語に翻訳するサンプルコードです。

$url = 'http://api.microsofttranslator.com/V2/soap.svc';
$appid = '[取得したApplicationID]';

$query = array(
	'appId' => $appid,
	'text' => 'てすと',
	'from' => 'ja',
	'to' => 'en'
);
$url = 'http://api.microsofttranslator.com/V2/Http.svc/Translate';

$queryStr = http_build_query($query, '&');

$ch = curl_init();
curl_setopt($ch, CURLOPT_URL, $url . "?" . $queryStr);
curl_setopt($ch, CURLOPT_RETURNTRANSFER, 1);

curl_setopt($ch, CURLOPT_HTTPHEADER, array(
	'X-Http-Method-Override: GET',
));

$response = curl_exec($ch);
echo $response;

SOAPによる通信

次にMicrosoft Translator APIのSOAPによる通信で翻訳を行います。
SOAPはHTTPに比べて、もっと簡単に記述できます。
また、一度に翻訳できる文字数も多くなります。

以下はHTTPサービスのサンプルコードと同様で、「てすと」という文字列を日本語から英語に翻訳するサンプルコードです。

$url = 'http://api.microsofttranslator.com/V2/soap.svc';
$appid = '[取得したApplicationID]';

$query = array(
	'appId' => $appid,
	'text' => 'てすと',
	'from' => 'ja',
	'to' => 'en'
);

$client = new SoapClient($url);
$result = $client->Translate($query); 

echo $result->TranslateResult;

たったこれだけのソースコードを書くだけで翻訳できるんです。
Microsoft Translator APIは本当に簡単ですね。

to及びfromで使用する言語コード一覧

Microsoft Translator APIではISO 639-1の言語コードが使用できます。
ISO 639-1とは、ISO 639言語コードの2文字コードです。

この言語コードは以下となります。