我々は、普段自分の意思で行動し、買い物、趣味、仕事、恋愛など様々なことを楽しんでいます。
さて、これらは本当に自分の意思でしていることなのでしょか?
もしこういった自分の意思が初めから決まっているものだとしたら。。。
そう、初めから決まっているものなのです。
例えば、ガラガラ抽選器(まわして赤玉がでたら当たりの抽選機)に、白玉が9個、赤玉が1個入っているとします。
赤玉が出る確率は、1/10 で 10パーセントですよね?
では、まわして赤玉が出たとします。そこで、まわす前に時を戻し、もう一度まわしたとします。するとまた赤玉がでるのではないでしょうか?
つまり、赤玉の配置されている位置、まわすスピードなどはもちろん、空気の密度、流れなどその他全てのことが同じであれば、何回まわしても赤玉がでるのです。
これらは、ガラガラだけでなく全てのことに当てはまります。
紙ヒコーキを飛ばしてある場所に落ちる確率、ある場所で転ぶ確率、あるものを食べる確率などなど、人の行動や感情もそうです。
ある人が肉じゃがを作って食べたとします。肉じゃがを作る前に時を戻せば、その人は必ず肉じゃがを作り始めます。
肉じゃがを作りたい、食べたいという気持ちも、実は初めから決まっているものなのです。
前の日に肉じゃがを食べた人がまた肉じゃがを食べようとは思いません。(人によりますが。。。)
人は、遺伝子や経験と現在の状況から感情を作り行動するようにできております。
つまり、あなた達の普段の感情や行動は自分の意志ではなく作られたもの、すでに決まっていたものと言えます。
青なら渡る、赤なら止まるというロボットを作ったとします。次に青なら渡る、赤なら止まる、黄ならゆっくり渡るというプログラムにしたとします。
さらに、上記に加えて黄で渡って轢かれた場合、次から黄でも止まるようなプログラムにしたとします。
人間の感情や行動は、これらと同じで、ただ複雑すぎるだけです。そのため、あたかも自分で考え自分の意思で行動していると錯覚してしまっているのです。
ということは、基盤、学習能力を元にして現状況の判断を行うシステムを開発すれば、人工知能をもったロボットを作ることができる気がします。
人の感情を含め、全てのことは決まっており、偶然、運命などは存在しないのです。初めから決まっているのです。
人が産まれてからでもなく、地球ができてからでもなく、宇宙が誕生してからでもなく、本当にはじめからです。
いつから始まったのかは知る術はまだありませんが、本当のはじめからです。
量子論の不確定性原理とは、ある2つの物理量の組み合わせにおいては、測定値にばらつきを持たせずに2つの物理量を測定することはできないというものです。
これを今回の内容にあてはめると、未来を知ることはできないということになります。
そう、いくら初めから決まっているとはいえ、誰も未来を知ることはできないため、人間は全てのことは初めからきまっているということを理解しずらいのです。
それに知らなければ、我々にとっては決まっていないのと同じことですしね。
決まっているからどうこうという訳ではありません。
(運命は決まっているから努力しても無駄なんだ。。。)
と悲観的にとらえることもできますが、
(失敗したけど、すでに決まってたことだからしょうがない。)
と楽観的にとらえることもできます。
ですが、ここで私からどちらが良いか言うことは特にありません。
なぜならば、私がこの記事を書くことも、あなたがこの記事をみることも、あなたが記事をみてどう捉えるかも全て決まっていることなのだから。。。