なんと原子力エネルキー実験キットなんです!!しかも、ウラン鉱石4つ付き!!
テネシー州オークリッジにオークリッジ大学連盟という組織がありまして、
そこの保健物理学歴史器具博物館のコレクションで、という名前の子供向け実験キット!w
博物館の原子力玩具コーナーの、1950年代の科学キット「ギルバートウラン238原子力ラボ」の説明にはこうある。
「セットには4タイプのウラニウム鉱石、ベータ・アルファ線源(鉛210)、ベータ線源(ルテニウム106)、ガンマ線源(鉛 65?)、スピンサリスコープ、短期間アルファ線源(ポロニウム210)つきの霧箱、検電器、ガイガー・カウンター、マニュアル、コミックブック「ダグ ウッド原子を分解する」、政府のパンフレット「ウランの採掘」がついてくる。他のギルバート・セット(No.11原子エネルギーセット)でもスピンサリス コープ、鉱石、マニュアルがついてくるが、ガイガー・カウンターは別売となっている。」
当時の最先端の科学技術に胸をときめかせる子供達の思い、科学好きの子供達に夢を与えたいというメーカー側の考えは伝わってくるが、家庭で放射性物質を手軽に扱えるってヤバいですよね・・・。
一応放射能マークはついているが、遊びに出る時にポケットにウラン238を入れたまま出かけちゃったりしなかっただろうか?
幼児が間違えて口に入れちゃったりしなかっただろうか?その他にも心配ごとはたくさんある!!!
他にも、ウラン鉱脈を掘り当て大金を儲ける1955年のボードゲーム「ウラニウム・ラッシュ」、おもちゃのガイガー・カウンターなどもあり、60年前のアメリカの原子力に対するのんびりというか甘いスタンスが感じれる。
その他事故の20年後にデンマークで作られた鉄道模型用のスリーマイル原発の模型、1998年に映画アルマゲドンのプロモーションで販売されたものの商品不買運動をひきおこした「ネッスル原子力チョコバー」が見どころ。www
でも今だったらびっくりでは済ませれないですよね・・・w
戦前ならまだしも、原爆投下した後、終戦6年後に子供向けに販売するななんて!!!
しかも本物のウラン付きですよ!
笑い事じゃないですね・・・。
ウランが入手できるというか、子供達がそれを触れる玩具って危険すぎる
当時は恐らくデンジャラスな発想で発売されたのではなく、本気で科学に対しての企画で発売されたっぽいですけどね。
当時50ドルで発売されたこの玩具は、現在コレクターアイテムで100倍になってるって書いてある。
ってことは5000ドル?
約50万円。
人間は常に無い物ねだりなんですかね。
この実験キットなどは命の尊さを学ぶことからほど遠い物だと思う。
時が経てば価値観やモラルが変わるから浮き彫りになってくる。
そこで気付いて反省できるかできないかで方向性が変わってくるでしょうね。